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BL漫画レビュー★★★★☆

腐女子が語る『兎の森』1巻の感想レビュー!※ネタバレあり

BL漫画レビュー
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腐女子がお送りする『兎の森』1巻の読書感想文だよ。苑生先生の作品は全般的に好き。ストーリーがわりと強烈で、リアルで、人間の陰の部分を抉るんだけど、でもなんか惹かれて止まぬ。あと、苑生先生の作品は全般的に書影が良い。個人的にすごく好き。儚い感じがする。

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『兎の森』1巻全体のあらすじ

弓永環は、人懐こくてよく笑う。そんな環の笑う顔が好きだった志井洵太。二人は1歳差の幼なじみ。環が先に入学しても卒業していっても一緒に遊んだ。小学校、中学校、高校──いつからか、それが少し変わっていった。

家の前で泣く環を見た時から、志井の何かが違っていった。この気持ちは、清くない。正しくない。美しくない。禁則事項がふえていく中、高校生になった二人の関係は急速に変化していき…?

兎の森/苑生@大洋図書

主人公の2人を紹介。

【攻め】志井洵太(しいしゅんた)…1歳年下の幼馴染。無表情。素直。陸上部。

【受け】弓永環(ゆみながたまき)…1歳上の幼馴染。母子家庭。女顔。陸上部。

1歳差の幼馴染のお話。

1話あらすじ・感想

志井と環は1歳差の幼馴染。……最初はただの幼馴染だった。

1話は2人が小学校の頃の話。

朝一緒に登校したり、放課後に一緒に遊んだり。でも、いつからか、友達としての感情だけじゃなくなってきて、志井は環に対してただの幼馴染とは違う感情を持つようになってしまう。

ある時、環が家の前で泣いてるのを見て、志井は環を自分ちに連れて帰る。一緒にお風呂入りたいけど、ちんちんおっきくなるから一緒に入りたくない。そして、ベッドで一緒に寝てるとちんちんがむずむずして、環にキスしたりハグしたりしたくなって、初めての自慰。

人を好きっていうのがどういう感情かもまだ曖昧な小学生の志井が、環への邪な気持ちをいけないことだって思ってるのが、なんとも切なくて苦しい。苑生先生の独特の空気感にのまれる。。

2話あらすじ・感想

志井と環の中学時代。同じ陸上部。

志井は、部活で2人組になってストレッチしてる時、環のそのポーズに喉を鳴らし、部活で走って汗を流す環の汗を舐めたいと思う。思春期の男の子としては健全なんだけど、ゲイという価値観のない志井にとっては、それは全部”いけない”こととして認識されてるんだよね。でも、触りたい触りたい触りたい、ってなってる。

部活のメンバーと家でたこ焼きした時。苺入りたこ焼きに練乳をかけようとした環の顔に練乳がかかって「顔射じゃん」とからかわれる環を見て、煩悩に塗れる志井。でも、環にこんなことを思ってしまう自分が怖くもある。

といった感じで、すごくもどかしい。。志井は素直でまっすぐな良い子なんだけど、だからこそ、本気で環への気持ちがいけないことで、ダメだとわかっていながらも性的な目で環を見てしまう自分が恐ろしいとさえ思ってて、なんか心が苦しい。。

環の家庭環境もなんかちょっと不穏な感じがするんだよなあ。母子家庭なんだけど、家の中から喘ぎ声するし。この母ちゃん絶対なんかやばいと思う。絶対後々なんかやらかすよ…。やだなあ…。

3話あらすじ・感想

志井と環、高校時代に突入。

志井は環のことが好きだと自覚。環が中3の終わりに彼女ができて、志井はそれを見ていられなくて環から離れたんだけど、やっぱり環のことが好きで、環のところに戻ってきた志井の高1。ちなみに環は彼女と別れたらしい。セッ○スができなかったとか。それで、女がダメなんだって思ったらしい。ちなみに、志井がついに環に告る。

志井が、ことあるごとに環にさりげなく触ってるのが堂々としてて、攻めとしてとても良い。個人的にムッツリ系の攻めがダメなんですけど、志井はそんなことなくて、自分の欲望にあけすけで、堂々としてるとこがすごく好感がもてる。好きなタイプの攻めなんだよね。

ちょっと嫌な予感がするんだけどさ、環が女ダメなの、絶対母親のせいやろ…。だって思春期の子どもがいる家で、子どもの前で悪びれもせずセックスしてるの、結構やばくない?しかも母子家庭だし、父親のストッパーもないし、ちょっと怖い。。環が嫌な思いしてたらと思うとゾッとする…。

4話あらすじ・感想

私、志井めっちゃ好きなんですよ。告白最中でも、心の声で「わき汗すごいな今」とか思ってるし、自分の感情に素直で忠実なとこがすごくいい。下ネタ言っても違和感ないし、ムッツリ感が皆無でいい(2回目)。

しかも志井はセリフもかっこよくて「女の環は環じゃない、男の環が好き」って言ってて、自分は女が好きじゃないとか悩むこともなく、”環が女だったらよかったのに”とかも思うことなく、ただ男である環が好きなんだと、なんの迷いもなく言ってのけるとこがすごくかっこいい。なんか泣けてくるくらいかっこいい。

環もちょっと変なんだけど、そこがいい。志井に小5の頃から意識してたって言われたときも「長いんだね…」とか言ってるし。「長いんだね」ってなんか他人事みたいじゃない?普通「まじか…」とか「そんなに長く!?」とかなってもおかしくないのに。

とか言って2人の好きなとこを語ってみたんだけど、4話は実は怖い話なんだよ…。ついに環の母親の闇が出てきた…。ほらやっぱり…。

環は、小学生の頃、志井の家で体験するまで、毎日お風呂に入らなきゃいけないことも毎日歯磨きしなきゃいけないことも知らなかった。

しかもそれだけじゃない。。環の母親は、男を連れ込んでセッ○スしまくりで、男に捨てられたら合間に環にすり寄って、新しい男ができたらまたセッ○ス漬け。。男に捨てられる度に環に「あんなクズ男にならないで」って環に言って、環は良い子だからそれを守ろうと、やっちゃいけないことをノートに書きまとめるんだけど、そのうち、ダメな男の共通項は”セックスばっかりしている”ことだと気づく。それで環のなかに、”セックスはダメなことなんだ”という思念が出来上がったみたいなんだよ…。

泣きそう。。つらい。。母子家庭が全部こうだとは思わないけど。。

5話あらすじ・感想

志井は「今度の体育祭のリレーで勝ったら付き合ってほしい」って環に言って、志井はしっかり勝ったんだけど、環が食い下がって、結局1年の期限付きで付き合うことになる。で、付き合えるってなった瞬間、うれしさのあまり環をトイレに引っ張り込んで抱きしめてキスする志井。

環と付き合えることになって、無表情な表情をほころばせる志井。環にキスして「子供の頃からずっとしたかった事できた」って言って環を抱きしめる志井。かわいいヤツだなあ。

皆に見えるとこでじゃなくて、ちゃんと周りから見えないように、トイレに連れ込んでから色々する志井の優しさというか、配慮というか、なんか泣けてくる。志井の思いが強くて、なんか泣けてくることが多いなこの漫画。

描き下ろし『おかずは一品だけ』感想

妹のBLを読んで、男同士の恋愛を学ぶ志井。

志井が環のこと好きすぎてやばいことがすごい伝わってくる描き下ろし。

志井をおかずに何度も自慰してしまって、罪悪感で環に謝る志井を見て私は泣きました。

『兎の森』の魅力を語る

①素直でまっすぐで優しい志井

『兎の森』の1番の魅力は何と言ってもやっぱり志井というキャラクターだと思う。

志井の好きなところの1つめは、無表情なところ。

志井って無表情がデフォルトなんだけど、嬉しいことがあるとニヤってする。環はこれまでずっと、志井の表情の変わらなさに安定感というか安心感があったんだと思う。タクミさん(志井のセフレ)によると、志井は普段は無表情なんだけどセッ○スの時だけは、感情が表情に出るらしい。

志井の好きなところの2つめは、自分の感情に素直なところ。私はムッツリが苦手なんだけど、ムッツリ=素直じゃない、っていう構図が成り立つと思ってるんですよ。

例えば、志井は自慰してるところを環に見られたことがあるんだけど、その時も別に全然恥ずかしがってなくて。一般的にそういう時って恥ずかしがると思うんだけど、志井は自分の感情を恥ずかしいと思ってないから、別に環に自慰を見られても平気なんだろうなと思った。性にあけすけなところも良い。タクミさん(セフレ)には顔射したいって言ってさせてもらってるし。

あと、小さい頃の志井の誕生日会でも「環に来てほしい」っていう気持ちをちゃんと伝えてるし。付き合い始めてからも、好きとかキスしたいとか環にちゃんと言ってるし。(ムッツリの人は、したくてもそういうの言えないから…。)

でも、だからこそ、素直な自分のこの感情がいけないことだって苦しむ志井を見てると辛かった。

志井の好きなところの3つめは、優しいところ。(環にだけかもしれないけど)

環にキスするときは、環が見られて恥ずかしくならないようにトイレでしたり、環が家に帰りたくなさそうだったら泊めてあげたり。自分の好きっていう感情を抑えてでも、環が自分の部屋で安心して過ごせるようにって配慮したり。そういう思いやりがあるのがすごくいいなって思う。

②エッチなセフレのお兄さん・タクミさん

②は環って言いたかったんだけど、正直、環は魅力とか云々以前に、もうかわいそうでつらくてそれどころじゃない。

そしてタクミさんは、サブキャラだけど、この作品になくてはならない人だと思う。

まず、志井と出会っててくれたことがすごく嬉しい。タクミさんに出会わなかったら志井は、ずっと、自分の環への気持ちがオカシイものだと思い込んでたかもしれないし、そのせいで環への想いを伝えられなかったかもしれないし。志井が悩み相談できる相手がいて本当によかった…って思う。

③細かで複雑な設定と先の読めないストーリー展開

環の設定がすごく複雑で、それがこの作品にすごく重みを与えてる…。母子家庭で、若干放置子っぽさもあって、母親は子供の前で男とセックスしまくりで、ついには母親が息子に男として接し始めるという、超やばい設定。しかもそのせいで息子は女が苦手になり、セックスが苦手になり、恋もまともにできなくなるという…。

ちなみに私は基本的にハピエンが好きなので、ハピエンもののBLをメインに読んでて、かつハピエンの中でもストーリーの中で大きな事件も怒らず、2人の感情のやりとりが描かれる作品が好きなんですが

『兎の森』はこの先がどうなるか全く読めない。。そしてハピエンを望むものの、ハッピーに終わってくれるかも正直わからない…。ただ、苑生さんのもうひとつの代表作である『被写界深度』は、最初はちょっとつらいトラウマ系の話だったけど、最後はちゃんとハッピーに終わったので『兎の森』もできればハッピーに終わってほしいなと願うばかりです…。

でも2巻の終わりでちょっと希望見えてきた感じするので、3巻に期待大です。

試し読みはこちら、

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2巻の感想はこちら↓

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